こんにちは、あんしん壱番です。
前回は「MIWAのDTRSシリーズとPiACK2シリーズはどう違うのか?」という記事を書きました。
DTRSもPiACKⅡも日本の錠前メーカー「美和ロック株式会社」から販売されている、錠前メーカー純正のスマートロックです。
今回ご紹介する商品も日本の錠前メーカーが作ったスマートロックでGOAL社の「LareslA」という商品です。
ラレシアのコンセプトは「スマートロックをもっと身近に」です。
ラレシアの特徴
ラレシアの一番の特徴はメーカーのこだわりでもある「シンプルであるが故の使いやすさ」です。
昨今、スマートロックは様々なメーカーから販売されており、非常に多機能なものもあります。
遠隔地から操作出来たり、入室ログを取ったり、タイマー施錠機能を付けたりといった機能を持っているスマートロックもあります。
確かにいろいろなニーズにこたえることができるかもしれませんが、一方で「いろいろ機能がありすぎで使いこなせない」といった声も聞くことがあります。
ラレシアはシンプルに使おうと思えば、めちゃくちゃシンプルに使えるし、オフィスや賃貸管理などで使おうと思えばそれができる柔軟性を持っています。
これぞシンプルの極み
カードの登録方法がシンプル
まずポイント1つ目がカードの登録方法です。
サムターン側にある3つのボタンのうち、「CARD」と書かれたボタンを押して、IDカードをかざすだけで登録完了です。
スマートフォンのアプリを操作したり、ややこしい手順を踏む必要は一切ありません。
ちなみに暗証番号で運用したい場合でもほぼ同じ手順で暗証番号の登録ができます。
登録したIDカードは家の鍵として使うことができるようになります。
室外側のリーダのボタンを押して、カードをかざすだけで自動で鍵があきます。めちゃくちゃ便利。
一般家庭だったらこの機能だけで十分なのではないでしょうか?
オフィスや民泊などの場合はいろいろな人の出入りがあったり、特定の人しか開けれない鍵を付ける必要があったりするので、ある程度の多機能性は必要になってきます。
一般家庭の場合、普通そんな機能はあまり使わないので、シンプルに「カードか暗証番号で鍵を解錠できる」という運用をするのがおすすめです。
取付方法がシンプル
2つ目のポイントが取付方法が工事不要で簡単に設置できるという点です。
実はラレシアの室外側リーダは両面テープで固定しています。サムターン側はビスで固定していますが、既存の錠前のねじ穴とかを利用して取り付けるので、新たに穴あけ工事する必要はありません。
後述の取付条件さえ一致していれば、穴あけ工事が不要で後付けで設置できます!
施錠・解錠の方法
解錠方法は暗証番号かIDキー、もしくは今まで通りのキーのどれかです。
スマートロックアプリでの施解錠はできないのでご注意ください。
IDキーはカードのほかに、キーヘッドタイプのものもあります。
施錠方法は「簡易施錠モード」がおすすめです。
この「簡易施錠モード」は室外側リーダのボタンを押すだけで鍵が閉まるモードです。
オプション品の開閉センサーを取り付けると扉の開閉を検知して自動で施錠してくれるようになります。
便利なモードについて
ここからは賃貸管理やオフィスでの使用に向いた運用モードについて解説します。
一般の家庭で運用する予定の方はあまり使わないと思うので読み飛ばしてOkです。
ちなみに運用モードは「通常モード(ユーザーのみ)」、「通常モード(管理者あり)」、「入室管理モード」の3つあります。
通常モード(管理者あり)
賃貸マンションや民泊などでの運用するのにおすすめなのがこの「通常モード(管理者あり)」です。
「通常モード(管理者あり)」では「管理者用キー」「ユーザー用キー」「空室用キー」の3つのキーを設定できます。
(管理者用キー等といっても物理的にそういうキーがあるわけではなく、IDキーの設定でそういうキーを設定できるというだけです。)
管理者用キーはマンションのオーナーや管理人が持ちます。設定変更ができるなど、一番強い権限を持つ鍵です。
ユーザー用キーは入居者に渡すキーです。自分の部屋の施解錠ができたり、管理者が与えた権限内で設定変更ができます。
空室用キーは清掃業者や不動産会社、管理会社などに渡しておくキーです。入居者がいるときは使えませんが、退去している間だけ部屋の施解錠ができるようになります。
運用例は↓のような感じです。
入居者の利便性をアップすることができるのはもちろん、清掃業者などに鍵を渡しっぱなしにしておけるので管理が楽になります。
入室管理モード
オフィスにオススメなのがこの「入室管理モード」です。
社員に個別に暗証番号を与えたり、施解錠の履歴を確認することも出来るようになります。
またこのモードのみICOCAなどの交通系カードでも施解錠できるようになります。
※交通系カードはあらゆる場所で使用されるため、セキュリティ性の保証ができないそうです。
高いセキュリティを維持する必要がある場所での使用はやめておいたほうがいいです。
運用例は↓のような感じ。
シンプルに使えるだけでなく、様々なシーンでも対応できるような機能も備えています。
取付条件について
取付条件が一致していた場合、穴あけ工事不要で設置が可能です。
条件1 錠前の種類
LXタイプではなく、TXタイプの場合はシリンダー交換することで追加工事なしで設置できるようになります。
この他にも美和ロック株式会社のLAシリンダーの場合でも専用のアダプタを購入することで取り付け可能です。
条件2 設置面の形状
ラレシアの取り付ける部分がフラットでないと取り付けできません。
ゴールのシリンダーがよくつけられているプッシュプルハンドルには残念ながら取り付けできません。
条件3 扉厚
通常の扉厚が33~42mmです。
43~50mmの場合、厚扉になります。43~50mmでも設置可能ですが、厚扉用になるので対応扉厚を確認して購入しましょう。
条件4 バックセット
以上の条件が適合すれば追加工事なしで取り付け可能です。
型番について
ラレシアはいくつか種類があります。その種類の一覧がこちら。
めっちゃややこしいですね。1つずつ解説します。
ロック仕様
まずは1ロックか2ロックか。これは単純に家の扉を確認してもらって、2個鍵がついていたら2ロック、1個だけなら1ロックを選べばOKです。
シリンダー仕様
LXタイプかTXタイプかは取付条件のところでも書いたようにフロントの刻印を見て確認します。
これを間違えると取り付けできないので注意しましょう。
カバー仕様
シリンダーを覆うカバーがあるタイプとないタイプがあります。
普通、カードか暗証番号で運用すると思うのでシリンダーを隠すシリンダーカバーありがおすすめです。
ただTXタイプの場合は、シリンダーの高さの問題でシリンダーカバーを付けることができません。
なのでTXタイプの方はシリンダーカバーなしを選びましょう。
取付型
「テープ」は両面テープで固定するタイプです。工事不要で取付できるので、既存の扉に取り付ける場合はこちらがおすすめです。
「柱」は扉に穴をあけて扉と室外側リーダをビスで固定するタイプです。新築物件にはこちらがおすすめです。
開閉センサー
開閉センサーは取り付けると自動施錠が可能になります。
扉厚
この表には書いていませんが、扉厚も33~42mmの標準扉厚用と43~50mmの厚扉用の2種類があります。
品番の一番後ろに書いている「ス」は多分標準扉厚を表すスタンダード、「ア」は厚扉のことだと思います。
色
色はシルバーとブラックの2種類あります。
まとめ
いかがでしょうか。
ラレシアについて詳しく解説しているHPがあまりなかったので、めっちゃ力入れて解説してみました笑
機能もシンプルで使いやすくて、価格的にも他のスマートロックよりも同じか安いくらいだと思うのでお勧めです。
ラレシア LXタイプ 標準扉厚用
実は今回解説した機能以外にも便利な機能が付いていたりします。
詳しくは当店の商品ページを見てみてください。
それではまた!
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