こんにちは、あんしん壱番の李(Lee)です。
いざシリンダーを買って自分で取り付けてみたら、鍵は回るけど抜けない…という風になったことはありませんか?
実はそれ、テールピースの向きを変えるだけで簡単に解決します。
テールピースの交換が必要なシリンダー
LSPとLIXと呼ばれるシリンダーで、MIWAのディスクシリンダーから別のシリンダーに変えたときに冒頭で紹介したような鍵が抜けない症状が出ることがあります。
MIWAのPRシリンダーやJNシリンダーに交換して、この症状が出た場合、別途テールピースという部品を購入する必要がありますが、WESTの916リプレイスシリンダーの場合、ドライバーがあればテールピースの向きを自分で変えれるようになっています。便利ですね。
LIX+LSP 2個同一 交換用WESTリプレイスシリンダー
テールピースの交換方法
テールピース交換方法はテールピースを外す→テールピースの向きを変える→テールピースの取り付けの3ステップです。いずれもプラスドライバー1本で行うことができます。
テールピースを取り外す
シリンダーをひっくり返して、裏面を向けます。中心部分に2本のビスがあるのでそれを外します。
後述しますが、非常にビスが固くなっていますので、なめてしまわないように注意します。
外せました。
ビスを外すと2つパーツが外れます。これでテールピースの取り外しは完了です。
テールピースの向きを変える
外したビスのすぐ外側に金色のリングのパーツがありますので、それを回します。
ドライバーで指している部分に溝がありますが、回す前は横向きになっています。これを45度回して縦向きにします。
ちなみに普通に手で回すことができます。
横向きから縦向きに変えることができました。これでテールピースの向きの変更は完了です。
テールピースの取り付け
先ほどは逆の手順で取り付けます。まず2つのパーツをはめ込みます。
ビスで固定したら全作業が完了になります。
交換の際の注意点
テールピースのビスはとても固く締められています。
これはお客様がねじ山をつぶしてしまったときの写真です。
ここまでねじ山がつぶれてしまうと専用の工具などがないとビスを外すことが難しくなってしまいます。
実際こちらのお客様も自分ではビスを外すことができなくなったと当店に相談に来られました。
このように本当に固く、簡単になめてしまうことがありますので十分に注意して取り外してください。
ちなみにこちらのケースの場合、当店でつぶれたねじ用のドライバーを使ってビスを外しました。たまたまこの部分のビスの余りがあったので、そのビスと交換して無事テールピースの向き変更ができました。
ただこのビスはメーカーからも取り寄せることができないので、ねじ山をつぶしてしまうと本当に大変です…(最悪買い直してもらう必要があることも…)
ねじ山をつぶさないコツ
ねじ山をつぶさない時のコツは「ドライバーは正しいものを選ぶ」「回すのではなく押すことを意識する」の2つです。
まずドライバーはねじ山にぴったり合うものを選んでください。ドライバーのサイズだと1番がぴったり合います。
100均のドライバーではなくホームセンターに売っているドライバーの方がグリップの部分がしっかりしていて回しやすいです。
また、ビスを取り外す際はドライバーを回すのではなく、ドライバーを押し込むことを意識するとねじ山をつぶしにくくなります。真上から体重を少しのせると、力に自信がない方でも回しやすくなります。
この2点をしっかり守ればほとんどの場合、問題なく回すことができます。
一般的にはどうしてもビスが回らない時は潤滑剤を使うことを推奨されていますが、シリンダーには潤滑剤は絶対に使わないでください。
シリンダー内で潤滑剤が固まり、時間が経つにつれて鍵が回りにくくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
シリンダーを自分で交換するというのは人生の中でも数回しかないと思うので、自分に出来るかと不安になることもあるかと思います。
ただ落ち着いて手順通り行えば、だれでも簡単に交換することができます。
鍵屋さんに頼むと2~3万かかってしまいますが、自分でやれば半額ぐらいで済みますので是非チャレンジしてみてください。
それではまた(o|o)
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